2007年02月12日

フクジュソウのパラボラアンテナ 1

フクジュソウの花で休むハナアブ

 フクジュソウの花は日が射しているときだけ開花し、常に太陽に正対するように向きを変えます。花は浅めのお椀形で、花びらには光沢があります。つまり、太陽の光を積極的に利用しているとしか思えない特徴を備えているのです。

インターネット上の情報によると、寒い時期にいち早く咲くフクジュソウは日光を花びらで反射させて花の中心に集め、そこの温度を高くすることで、花粉を運んでくれる虫を呼び寄せたり元気づけたりしているのだそうです。上の写真のように花の中心に止まって休んでいるハナアブがいるのを見ると、その効果は確かにありそうです。

そこで、花びらの集光効果がどの程度のものなのか、花の温度を測ってみることにしました。

花の下の温度

まずは日が当たらない、花の下の温度です。写真のように14.1℃でした。

使用したのは熱電対(ねつでんつい)センサーを用いた温度計です。熱電対は二種の金属線を溶接したもので、これはシース(保護管)がないタイプなので温度検出部が小さく、位置と温度の関係を細かく測定できます。ちなみに、測定時刻は11時45分ごろ、気温(地上1.5m)は12.6℃でした。天気はもちろん晴れです。

花の底部の温度

それに対して、花の内部の温度は21.0℃ありました。花下の温度より6.9℃も高くなっています。気温と比べれば差は8.4℃です。

花びらの集光効果は私が想像していたより大きなものでした。フクジュソウの花は太陽を追尾して光を効率よく集めるパラボラアンテナなのです。

この話は次回に続きます。
posted by 観察人T at 19:12| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 植物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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